ギタリスト
- ギタリストとはギターを演奏するミュージシャンのこと。自身のプレイとサウンドで聴く人に感動を与える。
- ギタリストの仕事内容バンドやソロデビュー、サポートミュージシャン、スタジオミュージシャン、インストラクターなど幅広く活躍。
- ギタリストになるにはコンテスト参加やライブ演奏活動を通して、また音楽専門学校への進学はメリットも多く有効手段のひとつ。
- 必要な資格・試験情報は?必要な資格はなく、地道な練習と積極的な行動で、実力と経験を積むことが重要。
ギタリストとは
ギターを演奏して人に感動を与える仕事
ギタリストとは、ギターを演奏するミュージシャンのことです。ライブやレコーディングなどが活動の場となります。J-POP、ロック、R&B、ジャズなど、ギターが活躍する音楽ジャンルは多岐に渡ります。使われる楽器も、エレキギター、フォークギター、クラシックギターなど、それぞれのサウンドと奏法があります。これらを駆使して、楽曲のイメージに合った演奏をするのが一流のギタリストと言えます。曲の世界観やメッセージを表現し、聴く人に喜びや感動を与えることができるギタリストは大きな充実感を得られる仕事です。
ギタリストの仕事内容
デビュー、サポート、指導。演奏を軸に幅広く携わる
ギタリストの仕事内容は、自らがデビューする、他のミュージシャンのギター演奏を担当する、講師・インストラクターとして人に教えるなどさまざまです。活動する場に応じて、ミュージックビデオの撮影、各種メディアへの出演、レッスンの運営管理など、演奏以外の活動も行います。
バンドやソロデビューを果たしたミュージシャンは楽曲制作・レコーディング・ライブ活動が中心になりますが、セッションプレイヤーは、他のアーティストのレコーディングでギターを演奏する仕事もあります。アーティスト本人だけでなく、アレンジャーやディレクターなどとコミュニケーションを取りながら、要求される演奏を的確に表現します。アーティストのバックバンドに加入してサポートミュージシャンとしてギターを演奏する場合、最初は単発のライブに呼ばれることが多く、そこで実力を認められると、今度はツアーメンバーに選ばれることもあります。演奏スキルに加えてコミュニケーションや協調性、対応力が必要となります。
デビュー
プロダクションと契約し、ソロアーティストやバンドなどでデビューして音楽活動を行います。楽曲を制作・販売し、音楽番組やフェスに出演、ライブツアーなどを行います。作曲や編曲を担当し、自分の作品を世の中に届けます。近年では、SNSやストリーミング、サブスクリプションサービスを通して配信デビューをするアーティストやバンドも増えています。
サポート
他のミュージシャンのレコーディング時に演奏する「スタジオミュージシャン」や、ライブツアーに同行して演奏する「サポートミュージシャン」のように、他のミュージシャンの音楽活動をバックアップします。自身もバンドを組みながら別のアーティストのサポートを行うこともありそれぞれのスタイルを確立していきます。実際はこのようにはっきりと分かれているだけでなく、複数を兼ねた活動スタイルもあります。
教育活動
大学、専門学校、音楽教室、プライベートレッスンなどで、講師・インストラクターとなって演奏技術や音楽理論などを教えます。オンラインレッスンや動画配信など、インターネット上で提供することも可能です。深い知識と演奏力の他に、分かりやすい教え方や指導者としての人柄も大切です。
ギタリストになるには
ギタリストへの道のり
ギターを演奏できれば誰でもギタリストを名乗ることはできますが、仕事として収入を得るギタリストになるには優れたテクニックと豊かな人間性を備えた、信頼されるミュージシャンであることが大切です。デビューを目指してオーディションを受ける、音楽レーベルにデモ音源を送る、ライブステージに出演する、他のアーティストとのセッションに参加して信頼を得る、インターネットやSNSを使ってオンラインレッスンや動画配信をするなど、目指したい姿をイメージして必要な実績や人脈を積み上げましょう。
ギターは独学で学ぶことも可能ですが、音楽専門学校や養成校、スクールなどで基礎から知識や技術を身につけることは大きな意味を持ちます。実際の現場やイベントを経験する機会もあり実践力が鍛えられ、音楽業界と太いパイプがあることが多いので就職にも有効的です。
曲を正確に演奏できる技術は必要不可欠です。また、リードギタリストとしてソロ演奏やリフの演奏、リズムギタリストとして伴奏など、演奏や編成ごとにギターの役割を理解して全うする心得も必要です。またギターに触れる時間が長いほど、楽器が身体の一部のように馴染んでいきます。ギターに没頭できる人はスキルもどんどん上がり、それに合わせて自信も生まれミュージシャンとしての存在感が出てきます。
曲を忠実に演奏できるだけでなく、その曲をどれほど多彩に表現できるかという「アレンジ力」は、ギタリストとしての価値に繋がります。独自のフレーズやアレンジ、ギターや機材の設定にこだわった音作り(サウンドメイク)など、アイデアを提供できる「クリエイティブ力」が重要になります。
楽曲の練習、音楽理論の学習、音楽トレンドの研究、新しいテクニックの習得などに時間と努力を惜しまず、常に成長を追求する意欲が必要です。最近は自分で作曲やアレンジ、音源制作まで行うギタリストが求められ、レコーディングやプログラミングの知識・ノウハウを持っていると、活動の幅がさらに広がります。そして、意外と見落とされがちなのが「挨拶」です。きちんと挨拶をして自分の意見を伝えた上で、相手の言葉から意図や気持ちを理解できる人が、「また一緒に仕事をしたい」と思われ、多方面から声をかけられるようになります。
必要な資格・試験情報
ギタリストになるために必要な資格や試験はありません。実力と経験が何より重要です。バンドのギタリストとしてデビューしたいのか、サポートミュージシャンになりたいのか、ギタリストを育てたいのかなど、ギタリストとしての目標を設定して積極的に行動しましょう。
プロギタリストになっても日々の地道な練習の積み重ねが大切です。音楽が好きな気持ち、ギターを演奏する楽しみや喜びを持ち続けることが最も重要と言えるでしょう。