照明スタッフ
- 照明スタッフとはコンサートやライブ、舞台、映画撮影現場などで照明を担当する光のプロ!
- 照明スタッフの仕事内容プランニングからオペレーションまで、照明のすべてに責任を持つ仕事。
- 照明スタッフになるには基礎的な知識や、舞台の構造等についても知っておく必要があるため学校で学ぶのがおすすめ!
- 必要な資格・試験情報は?照明学会や日本照明家協会が行なっている資格がある!
照明スタッフとは
照明を自在に操り、光と色で演出する仕事
照明スタッフとは、コンサートや舞台、映画撮影現場などで照明を担当し、演出・構成に合わせてプランニングからオペレーションまでを行う光のプロフェッショナルです。出演者をより引き立てたり、会場の雰囲気をより盛り上げたり、その仕事の重要度は非常に高く、無くてはならない演出の一つとなっています。近年の照明はテクノロジーが進み映像と音楽を組み合わせた演出やプロジェクションマッピングなど 新しい形が次々と生まれてきており、最新の演出に対応できるプランニング力や創造力が必要になってきています。
照明スタッフの仕事内容
プランニングからオペレーションまで、照明のすべてに責任を持つ
照明スタッフは、それぞれの演出や構成、さらには現場の状況に応じた照明のプランニングから、実際のオペレーションまでを担当します。さまざまな照明器具を扱う技術的なスキルが求められるのはもちろんですが、プランニングの際には演出家や音響スタッフとも密に連携しながら、作品全体のイメージを作っていなかければならず、コミュニケーション能力や想像力、表現力も問われる仕事と言えるでしょう。
打ち合わせ
作家や演出家、音響スタッフといった他の制作スタッフと打ち合わせを行いながら、照明スタッフとして求められる仕事を探っていきます。受け身になるのではなく、照明のプロとしてより効果的な手法を提案するなど、積極的に発信していくことが大切。舞台やコンサートなどの場合、照明の良し悪しがその公演全体の評価にも大きく影響するため、綿密な打ち合わせを行わなければなりません。
プランニング
打ち合わせによって演出の方向性が決まったら、今度はそれに合わせて実際にどのような照明にするのかをプランニングしていきます。実際のオペレーションは基本的にはこのプランニングに基づいて行われるため、ここでいかに細かいところまで計画を練られるかが、照明の良し悪しを大きく左右することになるでしょう。
オペレーション
撮影や公演が始まると、照明スタッフはプランニングに基づきながら、実際のオペレーションを行っていきます。時にはプランニングにはない突発的な動きが求められるケースもあるため、全体をしっかりと俯瞰し、状況に応じて素早く対応していかなければなりません。
照明スタッフになるには
照明スタッフへの道のり
照明スタッフになるために必須となる学歴や資格は特にありません。しかし、照明に関する基礎的な知識や、コンサートホールや舞台の構造等についても知っておくことが求められるため、専門学校などで事前に知識やスキルを磨いていた方が、その後のキャリを描きやすくなるでしょう。卒業後は、照明会社に就職するのが一般的ですが、コンサートを中心とする会社やテレビや映画を中心とする会社など、それぞれ特徴が分かれているため、自身の目指したい照明スタッフに合わせて会社を選んでいく必要があります。
求められる知識・資質を磨く
照明スタッフは、光そのものについての知識と、実際にそれらを作り出す機器に関する知識の両方を磨いておかなければなりません。また、テクノロジー化が進むコンサート・舞台業界でプロジェクションマッピングや最新機材を駆使した新たな演出など、ただ照明を照らすだけではなく「演出する」ための「創造力」を磨くことが大切です。
照明演出の際には、他のジャンルのスタッフと綿密に打ち合わせを行いながら、アーティストやシーンを輝かせる光の演出をプランニングします。そうした中で、自分が理想とする照明を実現させるためには、周囲の理解や納得を獲得することが必須であり、高いコミュニケーション能力が求められます。
舞台の公演中や映画の撮影中などは、不測の事態が起きるケースも少なくありません。プロの照明スタッフとしての柔軟な対応力が必要となるでしょう。また、照明機材の搬入や撤収は力仕事になるため、一定の体力も必要です。
必要な資格・試験情報
照明スタッフの資格には、照明学会が行なっている「照明コンサルタント」や「照明士」、日本照明家協会が行なっている「舞台・テレビジョン照明技術者技能認定」などがあり、公共施設の照明管理責任者になる場合はこれらの資格が必須条件となることもありますが、就職するにおいて必要な資格はありません。イベントによっては高所での作業がありますので、実際の現場(働く場所)で活躍するためには足場組み立ての講習や高所作業に必要な講習などを在学中に受けておくと、様々な現場で活躍することができます。また、ホールやライブハウスで常駐する場合を除いて、日々現場が変わってきますので、運転免許を取得しておくと良いです。