バックダンサー
- バックダンサーとはアーティストやミュージシャンのバックアップダンサーとして、ステージと空間を作り上げる。
- バックダンサーの仕事内容ライブ、MV、CM、イベント、映画などパフォーマンスの場はさまざま。
- バックダンサーになるには技術と経験を身につけ人脈を作るため、ダンスを学べる学校に通うのがおすすめ!
- 必要な資格・試験情報は?必要な資格はなく、ダンサーやパフォーマーとして実績と信頼を重ねることが重要。
バックダンサーとは
メインの出演者をパフォーマンスで引き立てる仕事
バックダンサーとは、ステージやイベントでメインとなる歌手やミュージシャン、ダンサーなどと一緒にパフォーマンスをするダンサーのことです。ダンスのジャンルを問わず、振り付けやフォーメーションを覚えて、曲や作品の世界観を表現します。重要なポイントは、演出を大事にしながら主役を引き立てる存在であることです。演出の一部となり主役と空間を盛り上げて、見る人に感動や驚きを届けます。パフォーマンスの成功を通して成長や達成感を味わえ、やりがいを感じられる仕事です。
バックダンサーの仕事内容
規模も期間もさまざまで、音楽以外も広がる活躍の場
アーティストの音楽活動と連動することが多く、ミュージックビデオ、音楽番組、イベントへの出演、ライブツアーへの同行などがあります。一日で終わる仕事もあれば、数ヶ月や一年以上の長期公演の仕事もあり、規模もさまざまです。音楽活動以外では、CMや企業イベント、映画などへの出演があります。商品やブランドのプロモーションの一環としてダンスパフォーマンスを行って注目を集めたり、映画の中でダンスシーンに華を添えます。
また、テーマパークや劇団のミュージカルでバックダンサーとしての仕事もありますが、その場合はテーマパークや劇団に所属していることが多いです。テーマパークダンサー、ミュージカルダンサーとして活動しています。
アーティストのライブツアー
ライブの構成、振付、立ち位置などを覚え、限られた時間の中で本番までに練習やリハーサルを重ねます。本番の前にはライブ会場で本番と同じように通しリハーサル(ゲネプロ)を行います。衣装・照明・音響なども本番同様の環境で最終調整を行い、本番に臨みます。複数の都市や会場に同行する場合は、会場や公演ごとに変更や調整があるため、臨機応変に対応する必要があります。
ミュージックビデオ・音楽番組
ミュージックビデオの場合、撮影当日までにダンスの練習を重ねます。撮影当日は、曲のコンセプトやストーリーに合ったロケ場所やスタジオでパフォーマンスを行います。一曲で何度も撮影を行うことが多く、毎回完璧なパフォーマンスが求められます。音楽番組の場合も撮影当日までに練習を重ねて、カメラ位置や演出を確認しながらリハーサルを行い、本番に臨みます。リアルタイムの撮影もあるため、求められるパフォーマンスを失敗せず一度で成功させる必要があります。
CM・イベント・映画
いずれもパフォーマンス当日までにダンスの練習を行い、リハーサルをして本番になります。プロジェクトによって一日で終わるものや複数の日にわたり行われるものもあります。世界観を引き出す振付や動き、衣装で、クオリティやエンターテイメント性を向上させる役割を果たします。
バックダンサーになるには
バックダンサーへの道のり
バックダンサーになるには、大きくはダンサーとして芸能プロダクションに所属するかフリーランスでの活動になります。芸能プロダクションに所属すると、オーディション情報を効率的に得ることや仕事を紹介してもらうことができ、スケジュール管理などダンス以外の業務をマネジメントしてもらえるメリットがあります。一方、フリーランスは自分自身でオーディションや仕事を見つけて管理する必要があり、人脈や実績、知名度も重要になります。どちらの場合もオーディションに合格してはじめて、バックダンサーとして仕事をすることができます。ダンスを学ぶのは独学でも不可能ではありませんが、ダンスの専門学校や大学、ダンススクールなどで専門技術や経験を身につける方が良いでしょう。
求められる知識・資質
ヒップホップ、ジャズ、ロック、ポップ、バレエなど、どんなダンスのジャンルでも踊ることができる技術が求められます。苦手なジャンルでも基本的な動きを理解しておくと挑戦できる仕事の幅が広がります。動きの他に、アーティストや作品の世界観を際立たせる表現力、急な振付変更などどんな要望にも応えられる対応力や瞬発力も欠かせないスキルです。
自分のダンスのことだけを考えるのではなく、演出を大事にしアーティストやダンサーと息を合わせてパフォーマンスを成功させる協調性が求められます。チームプレーを大切にすることが、一体感のあるパフォーマンスに繋がります。
一つのステージや作品を作る上では、出演者であるアーティストやダンサーはもちろん、裏方の多くのスタッフとも関わります。ダンスの業界は狭いため、さまざまな現場で何度も顔を合わすことも多いです。人としての評判や繋がりから新たな機会が広がることもあるので、コミュニケーション能力は大切な資質の一つです。
必要な資格・試験情報
バックダンサーになるために必要な資格はありません。身体が資本かつ実力社会なので、オーディションに勝ち抜くために常にトレーニングやレッスンを積んで体力やダンスのスキルを高め続けましょう。
一つの仕事から次の仕事に繋がるように、一つひとつの現場で結果を確実に残すことが重要です。実績と信頼を重ねる中で、アーティストやプロデューサーから指名されたり、大きな舞台や得意なジャンルの仕事のオファーをいただけたりすることもあります。自己研鑽を積んで自分がなりたいバックダンサーを目指しましょう。