ボーカルトラックミックスPart2
こんにちは。近藤です。
今日は前回好評だった、近藤流ボーカルトラックミックスのPart2を教えます!!
前回は、リズムと音程を修正し、より良いテイクに仕上げようという話でしたが、今回はエフェクターについて触れたいと思います。
まずは、この波形を見てください。
↓↓↓
これは、前回もご紹介したボーカルのトラックになります。
波形の大きさが音量です。
これを見ると、かなりの音量差があることが解ります。
実際に分析すると、
このようになり、Aメロは優しく歌ったために音量がちいさく、サビでは力を込めて歌ったのか音量が大きくなっております。
皆さんは、普通に音楽を聴いてて、歌の音量が大きくなったり小さくなったりする曲を聞いたことありますか??
あまり無いと思います。
もしくは気にしてない・気にならないのかも。
実は、ほぼほぼボーカルトラックににはCompressorというエフェクトがかけられており、音量がある程度揃えられております。
Compressorは、大きな音量を圧縮し、小さな音量との差を減らす役割があります。
先ほどのボーカルの波形に、Compressorをかけると
↓↓↓
音量差がかなり減ったのが解りますか??
Aメロはかなり小さな波形でしたが、かなり大きくなてます。
Compressorの基本的な扱い方は、
①Ratioで圧縮する割合を設定。
一般的には3:1(1/3に圧縮)がデフォルトですが、音量差が激しい場合は、6:1(1/6に圧縮)や10:1(1/10に圧縮)と設定します。
②Thresholdでどのくらいの音量から圧縮するかを設定。
一般的にはメーターを見て-3〜-6振れる程度と言われてますが、これも音量差がどれくらいあるかで、もっと深くかけることもあります。
この2つを設定すれば、ほぼほぼOKです。
使用するプラグインによって、AttackやReleaseの設定があるので、音を滑らかにしたり、圧縮した分Gainで音量を上げてあげないといけないものもあります。
僕が好きなCompressorは、WavesのRVOXです。
これはボーカルに特化したCompressorで、ボタンが超シンプル。Compのつまみを下げるだけで、あとは自動でやってくれます。
Compressorは、かかってないようにかけるのが基本です。
なので初めのうちは、かかった感が解らす、設定が難しいと思います。かけすぎると、音もキツい感じになったり、歪んだりします。
以下の画像がCompressorをかけすぎた波形です。
かけすぎると、ギザギザした波形の角がなくなります。
こうなると、音がキツくなっていたり、歪んだり割れたりしている可能性があるので、しっかり音をチェックしましょう。
ボーカルトラック以外にも、生楽器・生演奏にはCompressorが必ずと言っていいほど使われます。ドラムだけ集中して聴いて、途中で音量が変わったりとか無いですよね?
それは、演奏が上手なのもありますが、Compressorが上手にかけられている場合がほとんどです。
Compressorもいろんなメーカーからいろんな種類の物が出ていて、それぞれ同じ設定をしても音が違うので、色々試してみて、自分好みのCompressorを見つけてみてください。